先輩移住者の声
廣 政昭 さん
[山口市下市町]
山口ダイビングスクール
山口県山口市下市町13-23
TEL/080-6932-4710
営業時間/12:00~19:00
月・火曜定休
いつ・どこから・なぜここに?
山口市中心部でダイビングスクールを営む廣政昭さんは山口県周南市の出身で、地元の工業高校を卒業後に一般企業に就職。工場勤務をしていたが、ダイビングに出合ったことでその人生は大きく変わったという。
「休日の趣味として始めましたが、せっかくなのでとインストラクターの資格を取得しました。するとお誘いがあり、山口県内のダイビングスクールで働くことに。約25年勤めた後、2023年1月に独立しました」。独立した理由を廣さんに問うと、「自分なりのやり方で、海と人とをつなぎたいと思ったから」との返答が。そしてその想いは、現在廣さんが経営する「山口ダイビングスクール」のコンセプトにもなっている。
「スクール事業が主体ですが、海の清掃活動や海が好きな人、自然が好きな人、人が好きな人をつなぐためのいろんなイベントも開催しています。依頼があれば潜水士としての仕事も受けますし、山口県漁協が展開する藻場の再生プロジェクトにも参加しています。ダイビングを楽しんでもらうだけでなく、海の美しさを守り伝えていくことも私の大きな役割。好きなことがやりたいようにできる今が一番幸せです」。
当初、廣さんが創業の地として考えていたのは周南市、防府市、山口市のいずれか。山口市に決めた理由は「偶然から」と言う。「物件を探していたところ、素敵な店舗と素敵なオーナーさ んがいると知人から紹介され、ひと目見て気に入りました。山口市は山口県の真ん中辺りなので、どの地域からも来てもらえるため立地も申し分ない。ここは大きな道路に面してひと通りも多いですし、以前から若い方にダイビングの楽しさを伝えたかったので、大学に近いのも魅力でした」。
加えて、山口市の手厚い創業支援も決め手の一つだったと言う。「創業にあたり山口商工会議所に相談に行ったのですが、事業計画書の作り方や補助金関連の情報など、とても親切に教えてくださいました。いただいた情報のおかげで創業資金は自己資金と創業補助金で賄えましたし、創業後も山口市創業広告支援補助金を活用しました。新山口駅そばの産業交流スペースMegribaも利用しましたし、今も情報収集や相談に伺っています。中心商店街には、やまぐち創業応援スペースmirai365もあり、山口市は創業に関するサポートが本当に充実していると思います」。
現在の状況・感想
現在、山口ダイビングスクールに所属するメンバーは50名ほどで、山口市、防府市、周南市、宇部市…と、県内各地から足を運んでくるそう。大学にもサー クルが誕生し、15名程度がダイビングを楽しみ、海に親しんでいるのだとか。「私の経営方針はとにかく安全第一。事故は防ぎたいので、無理やり大人数を集めて開催するようなことはしません。長門市青海島で集合することもあれば、店で待ち合わせて一緒に移動することもある。
参加できるときに、自由な形で無理なく楽しむ、それがモットーです」。実は廣さん、奥さんとの出会いもダイビングがきっかけだったのだとか。「ダイビングは一人でも始められ、性別・男女を問わずたくさんの出会いをもたらしてくれます。海を通じて出会った人たちと一緒に海を守っていくのが私と妻の目標です」。美しい海を守るため、海と人をつなぐため、廣さんは今日も海へと向かう。