先輩移住者の声
ルロワ・エルマン ルロワ・智子 さん
[山口市湯田温泉]
Le Gaulois ル・ゴロワ
〒753-0056
山口県山口市湯田温泉6-3-22
【TEL/FAX】
083-902-0900
【営業時間】
昼:11:30〜15:00
(14:00 L.O)
夜:17:30〜23:00
(22:00 L.O)
【休み】
月曜日
いつ・どこから・なぜここに?
エルマン >
私はフランス、シャンパーニュ地方の出身です。山口市に来る前は名古屋の繁華街でフランス料理店を経営していました。フランス時代から数えると、この湯田の店舗が4軒目の店になります。
智子 >
私は下松市生まれで、3歳で千葉へ引っ越して、5歳からずっと名古屋に住んでいました。でも山口県が大好きで、聞かれたら「山口出身です」と言い続けてきました。エルマンとはフランス留学中に知り合い結婚しました。名古屋のお店もおかげさまで評判がよくうまくいっていたのですが、二人とも田舎が大好きで、やっぱり田舎に住みたいということで、山口県で物件を探すことにしました。岩国市や周南市でも当たったのですが、山口市がいちばんしっくり来たんです。何が?と聞かれても、これは理屈ではなくて、「ピンと来た」としか言えない(笑)。
現在の状況・感想
智子 >
2016年夏から名古屋と山口を行ったり来たりしながら、住まいと店の物件探し。店をここに決めて、11月初めに移って来てからは開店準備にてんてこまいでした。どうにか明日(2016年12月1日)のオープンを迎えられそうです。今はワクワクドキドキしています。
エルマン >
名古屋でのスタッフ2人が一緒に山口に来てくれたので、共同生活をしながら、一緒に準備を進めてきました。店の改装もできるところは自分たちでしましたよ。明日は予約が入っているのでホッとしているけど、これからどうなるか不安。不安だけど、オープンにこぎつけてうれしいです。これからはもうやるしかないです。
地方への移住にあたり不安だったことは? 実際は?
智子 >
エルマンの故郷であるシャンパーニュ地方って自然いっぱいの田舎で、彼も私も都会より田舎のほうが好きなので不安は特にありませんでした。名古屋の街中では山が見えなかったのですが、山口は山が見えますよね。疲れた時に山を眺めるとホッとします。ビジネスに関しては、名古屋ではうまくいっていたので、それで山口へも移ることができましたが、山口での商売はこれからやってみないとわからないですね。 山口に移住することを決めてから、具体的なことについては、周南市にいるおじが「商工会議所に相談してみたら」とアドバイスをくれたので山口商工会議所を訪ねました。それから商工会議所が市役所に紹介してくださって、ふるさと産業振興課と定住促進課で相談に乗っていただきました。市内をあちこち見て回るあいだの宿泊費を補助してもらったり、いろいろな業者さんを紹介してもらったり、関係機関が連携してサポートしてくださったので、知らない町で右往左往せずにすみ助かりました。その後もいろいろな方に協力してもらって準備することができました。
山口の魅力は?
エルマン >
人が優しい! とてもよく協力してくれます。不動産屋さんが別の不動産屋さんを紹介してくれたり、一緒に一軒一軒回ってくれたり、業者さんが異分野の業者さんの情報をくれたり、親切です。外国人だと特別視せず、普通に接してくれるのもうれしいです。
智子 >
都会では時間に追われていつもせかせかしていましたが、山口では時間がゆっくり流れている気がします。業者さんものんびりしている(笑)。余裕があるから、人に対しても余裕を持って接することができるのかなと感じています。
山口に帰って来て戸惑ったことは?
智子 >
町の中心がどこかわからなくて、どこに買い物に行けばいいんだろうと戸惑いました。大型ショッピングセンターが近くにほしい。私は車の運転免許を持っていないので、公共交通が整備されていないのは不便に感じます。3歳の長男がいて、1月に2人目を出産予定ですが、夜間保育所が少ないのも、今後の子育てと仕事の両立を考えるとちょっと不安です。ドラッグストアが多いのはおもしろいですね。
エルマン >
広島や福岡まで行かないとフランス料理の食材や調味料がなかなか手に入らない点が心配です。
今後の展望
エルマン >
山口市湯田温泉「ル・ゴロワ」では名古屋市葵時代と同様に、日本人の舌にあわせたフランス料理ではなく本場の味を、お手頃価格で提供したいと考えています。私の故郷の家庭料理の味わいにも親しんでもらいたい。パンやアイスクリームやソーセージも手作りで出したいと思っています。そしてゆくゆくは関連する店舗を増やしたい。スタッフがたとえば「カフェをやりたい」「花屋を開きたい」といったら応援してあげたいんです。そんな夢を持っています。
智子 >
エルマンの作るフランスの家庭料理を山口の人に楽しんでもらいたい。「ドアを開けてお店に入ったら、もうここはフランス」。そんなお店にしたいです。